グルメ,  ラーメン,  家系,  相模原,  豚骨

系譜を継ぐ真打ち登場

ラーメンの街・相模原市
改めて私は市がプッシュすべきだと思っている

様々なジャンルのラーメンが入り乱れる激戦区

その理由は「相模原=何ラーメン」っていう
代表的なものがないのが良い方に転んだ結果

博多豚骨、京都醤油、札幌味噌や八王子などの
いわゆる地方を代表するラーメンであったり

煮干しラーメン、坦々麺、油そばなど
その店舗の多さは先々週の記事で書いた通り

先々週の記事 「激戦区の大横綱」

ですが、実は隣町のある名店の存在感もあり
市内に有名店が少ないジャンルがあります
それが横浜家系ラーメン、通称「家系」

吉村 実氏によって創業された吉村家より始まり

コシのある中太麺、濃厚な豚骨醤油スープ
ほうれん草海苔が印象的なラーメンは

今や日本のラーメンジャンルの一つ
神奈川を代表するグルメ文化であります

そんな家系の中で近隣で有名なお店が
相模原の隣町・厚木市の「厚木家」さん

現在8店舗しかない総本山・吉村家直系の店舗で
まさに家系ラーメン元祖の味を伝承しております

ちなみに調べによると厚木家さんは
創業者・吉村実氏の息子さんがやっているらしい
20年近く続く厚木家は数少ない吉村家直系
ここでお店の紹介の前に予備知識として
はまれぽさん作成の家系ラーメン家系図を元に

家系ラーメンについて少し知識をおさらい
はまれぽから引用
図の最上段が厚木家を含めた元祖直系(☆マーク)
中には閉店している店もあるようですね

図の中央部分本牧家から暖簾分けが加速

この本牧家は元々は吉村家2号店
そして、本牧家から派生したのが六角家


この六角家、ラーメンに詳しくない方でも
名前ぐらいは知ってるのではないでしょうか?

セブンイレブンで販売された
カップラーメンになったあのお店です

2号店である本牧家で吉村 実氏の下修行をした
神藤 隆氏が1988年に開店したお店が六角家

その名を大きく広めたのは1994年
横浜市に出来た新横浜ラーメン博物館のオープン

開業と共に出店で有名となり
後にセブンでのカップラーメン発売に至ります


ちなみに現在は事情があって既に閉店

家系の系譜上はずっと繋がっていますが
「吉村家直系」というフレーズが強調される昨今

これについては方向性の違いが理由で
直系とそうではない店で分断されたと言われます

吉村家は家系の元祖として守ってきた
濃いめでパンチが効いた豚骨醤油スープが特徴

いわゆるエッジを全面に効かせたラーメン

それに対して六角家はいわゆる大衆的な味
マイルドなスープ濃過ぎないのが特徴なわけ

どんなやり取りがあったのかは分かりませんが
これがきっかけで分断される形となったそう
カップ麺として有名な六角家は既に閉店
さて、話を相模原に戻しましょう

現在、相模原にある暖簾分けの代表格といえば
相模大野にある王道家 クックらさんでしょう

元は直系の王道家から暖簾分けされた
市内では貴重な吉村家系譜の家系ラーメンですね

しかし、それ以外の家系ラーメンを調べると
大和家、壱角家、町田商店、相模原商店、武骨家

通称「資本系」が大半を占めます

六角家によって大衆の家系が普及してきた
2010年頃からこの資本系が急激に増えました

別に資本系を否定するわけではないんですが
やっぱり、個人店を味わいたいのが本音ですよね

(何なら町田商店なんて関西でも食える)
市内に多くあるのはいわゆる資本系
博多六角堂小川流などの地元グループでは
メインと別ブランドで家系ラーメンを出してたり

中央区の一平家が家系にジョブチェンジしたり
(そもそも一平家って家系だったか?と疑問)

顔晴レルー家、西村家などが出来てはなくなり
地域的に試行錯誤が続いてるこの数年間

横浜に身を置いてた身しては
本場を継承したお店を待ち望んでたわけですよ


そして、ついに昨年の11月
相模原市中央区に家系の真打ち登場です
「横浜家系ラーメン 大将家」
常に満車の為、やむを得ず自転車で
一瞬だけやってた顔晴レルー家の跡地
上溝の国道129号線沿いに登場した大将家さん

実は今年の4月に人気グルメ系YouTuber
「はいじぃ迷作劇場」が訪れて話題になりました

その動画の再生回数は23万回を記録
(2023.8.9 現在)

おかげさまで一気にその名が広まり
お昼どきには常に駐車場が満車となるお店に

国道129号線を厚木方向に走らないと
辿り着けず、Uターンする場所もほぼないエリア
(地元の方ならUターン出来ない事情分かるはず)

ぶっちゃけアクセスはものすごく悪いんですが
そんなことを感じさせないほどに混んでます
大将家の店主は前述した六角家から独立
過去2店舗をプロデュースしたとのこと

ラーメンの味は醤油が選べて
家系ラーメンには珍しくつけ麺もやってます

今回はチャーシューメン(醤油)をオーダー
麺を覆う大判チャーシュー
【チャーシューメン 1,100円】
 
カタメ、コイメでオーダーしたチャーシューメン混雑にも関わらず提供時間は7〜8分

このスピード感は嬉しいですね

卓上にはニンニク、ショウガ、お酢など
かつて横浜で味わった食べ方が出来そうです
話題のチャーシューの重厚感
国産素材にこだわっているというラーメン

麺を覆う4枚のチャーシューは食べ応え抜群で
このボリューム感がYouTubeで話題を呼びました

白ネギ、海苔3枚に加えて仕上げに
横浜家系ラーメンの象徴・ホウレンソウ
麺は家系おなじみの中太麺だが
麺は家系ラーメンの定番・中太麺ですが
使用しているのは神戸産の丸山製麺

直系の麺としてお馴染みなのは
100年以上の歴史を誇る酒井製麺なわけでして

敢えて丸山製麺を選ぶ辺りにも
他とは違うんだという意志を感じるところ

スープは六角家系というより吉村家寄りの濃い口

いつもの家系ラーメンと思いましたが

麺の独自性元祖を彷彿させるスープ
歴史を紐解くと新しい形なんだと分かります
話題のMAXラーメン 1,300円
実はオープンして少しした頃に
話題となったMAXラーメンを食べました

写真に写ってるトッピングだけでも豪華ですが

何と真ん中に分厚い豚バラブロックが隠れてます
さながら有吉ゼミのチャレンジグルメですね
(ギャル曽根さんが大盛りに挑戦するやつ)

ちなみにライスもセットで付いてくるので
この値段でこのボリュームは半端ないですね

さすがに33歳を迎える私には食べれませんが
カロリーを求める猛者は是非挑戦して欲しいです




<本日の掲載店舗>
 横浜家系ラーメン 大将家
 相模原市中央区上溝2380

相模原市出身。関学大卒業後の22歳からDJとして新宿・六本木など都内各所で活動。2020年にはSME Projectより自身初となるミックスアルバムを発売する。2023年より地元・相模原を拠点に移し、DJの講師や体験ワークショップを開催。本業の自動車業の傍ら、市のイベント運営や地域貢献活動も精力的に行なう。主に市内のラーメン情報を得意とし、相模原市長からもラーメンインフルエンサーとして認識される。年間150杯以上のラーメンを食す。